愛犬のからだを住処としたノミとの戦いは、3週間で無事に幕を閉じた。
その間には、徹底的な駆除・退治の成果もあり、早々と犬から離れ、布製品から逃げ出したしぶといノミの一部が「革製品のソファの隙間」に逃げ込み、
うっかりその部分の掃除を忘れていたわたしは、ソファ上でノミに2か所も噛まれてしまい、ノミ退治・駆除を「ゼロから」やり直すという遠回りまでした。
――というのは前回の更新[3週間でノミを完璧に駆除できた4つの方法~徹底的退治編]でかなり詳細に書いた通り。
実はこの3週間のあいだには、ノミの痒みの特徴とされているぶり返す痒みに耐えきれず、皮膚科に駆け込んだというアナザーストーリーがある。
ノミ発見から1週間、皮膚科へGoTo!
わたし的にはこの記事を書く数十分前まで、ノミ騒動の後半に皮膚科へ駆け込んだつもりでいたのですが、お薬手帳アプリを確認するとノミ駆除・退治開始から1週間以内にすでに皮膚科に泣きついていました。
記憶が混濁するほどパニック状態が続いていたのだと思われます。
ほんとイヤ…もう2度とイヤ、ノミ。
患部を見た医師と看護師さんが「これは痒いでしょう…可哀そうに」と眉をひそめ、「眠れないくらい痒いです、頭がおかしくなりそうです」と泣きついた。すがりついたといっても過言ではないかもしれない。
ノミの痒みに2種類の処方薬
処方された薬は2種類。
飲み薬は「アレグラ錠60mg」と、「マイザークリーム0.05g」をいずれも14日分。
【アレグラ錠60mg働き】アレルギーの発症には、ヒスタミンという体内物質が関与しています。アレルギー症状を緩和します。花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎、ダニやハウスダストで起こる通年性アレルギー性鼻炎、じんま疹、湿疹のかゆみなどに有効です。ただし、対症療法薬ですので、アレルギーの原因そのものは治せません。
【マイザークリーム0.05g働き】ステロイドの外用薬です。ステロイドには炎症をしずめる強い作用があります。短期間で皮膚炎をおさえることが可能で、腫れや赤みをすみやかにとり、かゆみや痛みをやわらげます。症状をとる対症療法薬ですので病気の原因そのものは治せませんが、皮膚をよい状態に導き、かきむしりによる悪化の悪循環を断つという意味でも有用です。
アレグラってどこかで聞いたことがあるな…どこだっけ…? あ! 花粉症の…?
そんなので効くのかしら…。などと疑ったせいなのか、服用1日目の夜は痒みが治まることはなく、相変わらず寝苦しい夜になった。
だけどやっぱり専門医のお見立ては確かで、2日目からはぱったりと痒みが治まった。※薬が効いているあいだは
――さすがとしか言いようがなくて、おじいちゃん先生に感謝に感謝を重ねて大感謝した。まさかノミ騒動のあとにも別件で皮膚科にお世話になるとは、この時は想像だにしていてなかった。
ノミの駆除・退治に「バルサン」を使わなかった3つの理由
1日なんて悠長なことは言っていられず、1分でも1秒でもはやく、ノミに消えてほしいと思っていたノミ発覚から数日間は「バルサン」の使用を本気で考えた。何度も何度もバルサンを買うべくドラッグストアへ行きかけた。
けれど、思いとどまったのには3つの理由がある。
- 後片付けが大変そう。
- 犬たちを預ける先がない。
- 獣医さんと害虫駆除をお願いしているD社の担当さんからの「薬剤を使うより、徹底的に掃除と洗濯を繰り返すのが結局いちばん効果があります」とのアドバイス。
ノミをからだに住まわせている愛犬たちを動物病院やペットホテルに預けるだなんて、モラルのないことはしちゃいけない、できないと思っていました。
また、そもそものことを書くとかかりつけの動物病院はもとより、近場の動物病院やサロン、ホテルは新型コロナ対策として無期限の預かりNGと徹底しているので、預ける先もありませんでした。
そして「専門のお二方」からのアドバイスはなによりも真実味がありました。
薬剤に頼らずとも、たったの3週間でノミを完全に駆逐できたことを思うと、やはり獣医さんとD社担当さんのアドバイスは、犬にも人間にも優しく、正確だったのだと思います。
もちろんこれはバルサンをはじめとする薬剤の使用に効果がないとか、悪い影響があるとかってことではないですので、悪しからずご了承くださいませ!
ノミ駆除・ノミ退治で買ったものと買い替えたもの
- 東芝/掃除機[トルネオ VC-CL1600(N) ピンクブロンズ]…29,600円
- ヌードクッション5個…ニトリとbeeb-yの肉厚クッション…3,538円
- iDog/布製のペットステップ→PUレザーのペットステップ ※ポリウレタンレザー…14,080円
- iDog/Botania ぬくぬくホットマット…1,870円
- タンスのゲン…洗えるラグ(185×185)を2枚…5,360円
老犬の足腰の負担を考えててづくり(?)していた、100円ショップのすのことブロックマットを組みあわせた「段差を埋めるステップ」なんかも処分→買い替え→作り直したり、こまごましたものの処分と買い替えもありましたが
おおよそは上記のとおり。こちらにこまごました物の処分と買い替えに+3000円くらい+掃除や洗濯・乾燥、皮膚科通院を合わせると7万円でお釣りがくるくらいの、「お財布に痛い出費」となりました。
自宅で犬を念入りにシャンプー&チェックを済ませ、糞すらも見つからなくなったことと、わたしがノミに噛まれなくなったのを目安に動物病院に連絡を入れると
「では一度トリミングに来られませんか? 事前に念入りにノミの有無も確認しますし、ことぶきさんも安心できますよ~♩」と嬉しい提案をいただき、3匹と1人間は尻尾をふりふり嬉々として病院へ向かいました。
3匹を預けること2時間弱、「ノミも糞も見つけられませんでしたよ~」と太鼓判をもらい、その場でトリミングの予約を入れて3週間ぶりに弾む心で家路についたのを昨日のことのように覚えています。
ちなみに…トリミング費用と入れると、先ほどの約7万円に1万2000円(4000円×3匹分)が加算されます。
ぬあ~!!! ノミの野郎! お金返せ~!!!!!!
ノミ駆除・退治まとめ
フィラリアはもちろん、ノミの薬も毎年飲んでいましたし、犬を飼い始めて14年間。これまで1度もノミに苦しんだことはありませんでした。
でも今思うと、たった1度でもこのつらすぎる経験をしておいてよかったと思います。この経験をしたからこそ、薬を信用しきることなく、お散歩の仕方を見直すことができました。
- できる限り、草むらに近寄らせない
- 野良猫ちゃんのお散歩コースはできるだけ避ける
- ノミが住みつきやすい下半身(お尻回りや後ろ足)や首まわりは、お散歩帰りにチェックする
- 犬が後ろ足でからだを掻く様子を「よくあること」と見過ごさず、ノミの有無を確認する(ノミ取り専用ブラシでとく、など)
ノミを1匹見つけたら…何十匹いると思え!
ノミの繁殖スピードの先回りが肝になる!
ノミの退治は時間の勝負! 目指すは3週間での駆除・駆逐!
ノミ発生に悩まれている飼い主さんは、ぜひとも、ぜひとも前回の記事と合わせてお読みいただければと思いますー。
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