虫にアレルギーを持っているわたしの愛犬2匹のからだにノミを発見した経緯は、前回の記事で書いたとおり。
獣医さんや看護師さんからも「ノミ退治は時間が命、3週間で徹底駆除を目指しましょう」と励まされ、ノミ発見から動物病院での詳細チェックをクリアした日までちょうど3週間。
21日間の戦いは、正直に言って気が休まらなかった。なぜならわたしは何度も書いているように虫アレルギー持ちで、虫嫌い。虫と無縁な生活でいられるように幼少期から掃除をマメにするようになったところ、気づくと潔癖症になっていたほど。
1.布製品は60~75度の熱湯で洗濯
ノミを退治・駆除した方々のブログを読むとほとんどの方が「布製品は60度~75度の熱湯で洗濯」と書かれてある。素直にそれを実行しました。
大物の布製品はひとまず浴槽の中に入れて、粉末漂白剤を振りかけた。その上から(空気を吸い込まないようにマスクをして)75度の熱湯を出して、ひったひたに浸す。
布に隠れていたノミが気絶だか死滅だかをしている間に、クッションカバーなどの小さな布製品を洗濯機にかき集め、粉末漂白剤と液体洗剤、バケツによる手作業で同じく75度の熱湯にしっかり浸す。20分ほど浸したのちに通常洗濯。
もちろんこれらはしっかりと乾かします。
わたしが実際に行ったのは「①ベランダに干す」→「②夕方取り込んで」→「③乾燥機にまわす」。
わたしは自宅の乾燥機をフル活用しましたが、しっかりと自宅で洗ったあとならばコインランドリーの利用もいいのかな? そこはまぁ各々のモラルに任せるとしまして。※洗濯機内の糸くずフィルターの掃除もお忘れなく~!! ノミの死骸がキャッチされているかもしれないので!
――この一連の作業は、ノミの「驚異的な成長のスピード」に後れをとらないように3日に1度行いました。
というのも9月上旬でまだまだ気候は暑く、湿度も高かったこのころは、憎らしいほどノミにとっては繁殖しやすいはずだからです。
環境の条件やライフサイクルから見る、ノミの繁殖方法について。ペットや人に痒みなどのトラブルを起こすノミ。その繁殖方法について紹介します。まず、ノミが最も繁殖活動を行ないやすいのは気温が13~15度以上、湿度50%以上の環境です。
布製品のすべてを何度も何度も繰り返し洗濯をするなかで感じたこと、それは「暮らしって布製品で成り立ってるのかもしれない」と思うほどの多さ!!!
クローゼットにしまい込んだわたしの衣類はもちろん、カーテンやベッドカバー、床に敷いたラグ。愛犬たちの衣類やマット・ブランケットに至るまで…。
ああ!! 思い出すのも嫌になるくらい、毎日毎日朝から晩まで洗濯機と乾燥機をまわしっぱなし。布製品、どんだけあるの!!! 多すぎだよ!!
もったいない気もしましたが、ノミがいるかも…卵があるかも…と疑いながら使うのは精神衛生上よろしくないとヌードクッションは一気に処分して買い替え、ノミを完全に退治できてから新しいものを使い始めました。
せっかくの機会だからと、楽天のなかにある[ビーバイ beeb-y クッションの工場]というお店と、ニトリの2店舗で3点の異なるクッションを購入し使い比べなんかもしてみました。
個人的にはbeeb-yの「45×45 2個セットヌードクッション 肉厚」の肉厚っぷりがすごくてすごくてと~っても気に入りました。追加でまた2つ(セット)を購入したくらいです♩
2.掃除機・掃除機・掃除機!
布製品を洗濯する前に掃除機。布製品を避けた場所を掃除機。寝ても覚めても掃除機・掃除機・掃除機。
そしてフィルター内にたまったゴミを「そのつど」小さなビニール袋に入れて封をしてからゴミ箱に捨てる。
掃除機で吸い込んだノミや幼虫・卵(おえぇぇぇ!)が舞い上がらないよう、そうっとそうっとフィルターの蓋を開けてそうっとそうっと小さなゴミ袋に。ここなにげにポイントです!!
とにかく、ノミの成長は尋常ならざるスピードらしいので、掃除機もかけ過ぎなくらいでちょうどいいんだそうです。
卵の期間は気温によっても異なりますが、例えば25℃の場合は2~3日で孵化。 幼虫になると、主に赤っぽいノミの成虫の糞(フン)と、動物のフケなどを食べて成長し、約1週間後に塵や砂を集めて繭を作って蛹となります。 早ければ1~2週間程度で成虫になり、産卵を繰り返し、気付いたときには大繁殖…
ちなみにわたしは、ノミは完全にいなくなりましたよ! と動物病院で太鼓判をもらってから、無駄に長いコード付きスティッククリーナーを、コードレススティッククリーナーに買い替えました。
やっぱりコードがないって、超快適ですね!
3.うっかり「隙間」を見落としたわたしに起きた悲劇
結論を先に書くと、愛犬たちのからだや布製品に住みついていたノミの大半は死滅させたはずなのに、逃げて→隙間に隠れたノミが、あろうことかわたしに向かって攻撃してきたのです――。ふくらはぎ裏、足首を中心に赤い斑点がぽつりぽつりとできて…無性に、いや、異常に痒くて痒くてたまらない!!! ノミがこんなに痒いとは…痒みが何度でもぶり返すとは知らなかった。こんなこと、知らずにいたかったさ!
1つ2つ噛まれた時には、床に敷いたラグマットに(まだ)潜んでいやがるのか! と「熱湯洗濯」「乾燥」を繰り返しました。
だけども結果的に噛まれてしまったものだから、洗濯乾燥後のラグがもう信用できなくて(?)足をソファの上にあげてテレビを見たり、ソファの上に寝転がってテレビを見ていたある夜のこと、
なぜだろう。二の腕の裏と肘の上が痒い…。
この異常な痒みの原因をわたしはもう知っている…。
うそ、うそでしょ? 嘘だよね? そんな馬鹿な…まさか…。
ソファにいるってかー!!!!?
パニックでどんどこどこどこ乱れうちする鼓動を押さえ、記憶をたどる。ソファの上に並べたクッションカバーやその中身のヌードクッションの洗濯や乾燥はすでに済んでいた。
それらは、ノミが移り住んだり産卵(おえぇぇぇ!)しないように布団圧縮袋にぶちこんで密閉して保管していた。どうやらわたしはそれで安心してしまったらしい。ソファ周辺はもう大丈夫だと。
ソファ本体を掃除することをすっかりうっかり忘れたまま、のんきに寝転がってテレビを見ているわたしの隙を狙って、ノミたちはむき出しの二の腕の裏と肘の上を攻撃してきたのである。
か~~ゆ~~い~~!!!
痒いったらか~ゆ~い~!!!
この頃わたしには1つだけ味方がいた。「アセムヒEX」である。
自分の汗にかぶれるという特異体質を持っている、汗かきのわたしの夏の味方アセムヒEXの効能には「虫さされ」と書かれてある。
ほんのすこし、塗ると“すうっ”とするそれはノミに噛まれて赤く腫れた箇所の痒みをわずかばかり抑えてくれている、気がした。
なんといっても異常な痒さだからアセムヒEXで痒みがストップするわけではないんだけど、緊急事態は藁をもすがるというか、ムヒの手も借りたいというか。
そんなこんなで、ラスボス「ソファ」に逃げ込んだノミを徹底駆除する運びとなった。ぬぁぁ…気が狂いそうだ…(と半べそかいた)。
4.ソファの「隙間」と本体に潜んだノミを退治せよ
まず書いておかなければならないのが、我が家のソファは布製ではない。だからうっかり忘れていたのですねー。布製品には敏感になってたしねー。いわゆる本革というやつでできていて、シートクッションが3つ(3シーター)座面として置かれているつくり。
さてこれをどうやって熱消毒しようか。
ひらめいた、思いついた、ピンチはチャンス!
① まずは徹底掃除機。もたれ部分と座面の隙間、アーム部分と座面の隙間に掃除機の付属部品の隙間ノズルを突っ込んで、スイッチオン!
② シートクッションは3つともはずして、縫い合わせ部分なんかにも丁寧に掃除機をかける。
③ ②によりむき出しになった座面には、ブラシノズルに替えて掃除機を。
④ むき出しになった座面の上に「布団乾燥機」を置き、熱が逃げないように②で取り外したシートクッションを乗せ、布団乾燥機をサンドイッチ!
これら一連の流れを3日間連続して行いました。
本当のことを書くと、朝と夜の1日2回の熱入れを3日間続けて行ったのです。ソファで横になっているうちに噛まれたのがよほどのショックだったと思ってください…。
もちろんこれだけではおさまらず、ソファから飛び出したしぶといノミがあちらこちらに逃げ込んでは、見つかった腹いせに仕返しに卵を撒き散らしている可能性もあるため、「ゼロから」駆除・退治をする覚悟で挑みなおしました。
ちなみに下記画像は、ベランダ干しから取り入れた犬用ブランケットを、布団乾燥機の上に乗せて熱入れをしている上に乗ってくつろぐ父犬ハム君と娘犬ブルー。お腹はあたたかく、頭頂部はエアコンの風で涼んでいます。
我が家愛用の布団乾燥機は、[象印 布団乾燥機 スマートドライ(マット・ホース不要) ホワイト RF-AC20-WA]です。
こちらを購入した時には、まさかノミ退治に使う日がくるとは思いもせずにいましたが、大活躍をしてくれました。ありがとう象印! ありがとうスマートドライ!
後編[ことぶき、ノミが痒すぎて皮膚科へ行く]へつづく。